秋田・田沢湖の「クニマス」を知っていますか?

 ブログを立ち上げる決心をしたもう一つの本当の理由。

2021/3 どこかにマイル(JALが行き先を決める旅プラン)の行き先が「秋田空港」になりました。2度目の秋田一人旅です。

田沢湖の観光していた時に、「クニマス未来館」という綺麗な建物の駐車場に立ち寄りました。その時私は、「クニマス」の存在も田沢湖固有種であることも、絶滅の危機にあることも全く知りませんでした。地産物に興味のあった私は、リーフレットの少女(下記①参照)のように、どこかで「クニマス」を食べれるお店があるか聞こう、という軽い思いで立ち寄ったのです。この時には、まさかこの後に自分を変える程の出会いがあるとは、夢にも思っていませんでした。

入口で「どちらから来られましたか?」との質問を受けた私は、正直この緊急事態にある時に「大阪」と答えてよいものか、非常に迷いましたが嘘をつくのも憚られたので、正直に答えて、館内を見学していました。しばらくして館内の職員らしき人(年配の男性)が現れて、見学している私に話しかけ色々説明してくださいました。まさにリーフレットの少女(下記①参照)と同じような質問をして、その方は全部答えてくださいました。

『昔80年ほど前には田沢湖でクニマス漁を生業とする漁師さんがたくさんいたそうです。が、昭和の初めに襲った東北地方の大凶作、戦争開始による水力発電計画などにより、強酸性の水を川から引くことになり、クニマスは生きられなくなり絶滅しました。絶滅したと思われたクニマスでしたが、なんと70年後(2010年)に山梨県西湖で発見され話題となったそうです。(←さかなくんがテレビの番組で言ってたらしい。なぜ山梨県西湖かは、リーフレット参照) でも、そのクニマスを田沢湖で生息させるのは、現状では無理らしく、研究が重ねられているそうです。(下記①リーフレットより抜粋)』

 記① 漫画ガイドブック「みんなで考えよう!田沢湖とクニマスの未来」 | 美の国あきたネット (akita.lg.jp)

是非、クニマスガイドブック「田沢湖とクニマスの未来」(漫画ですので、すぐ読めます!)をご一読ください。

というお話をお聞きして、無知過ぎた自分を恥じ、クニマスを田沢湖で再び生息できるようにする為に何か私にできることはないか?と考えた末、ブログで発信したらどうか、という結論に至りました。TwitterやFBのSNSは、一過性なので時が過ぎたら、人の目に留まることは減るけど、ブログで記事に残しておけば、まだ事情を知らない人の目に留まるのではないか、と考えました。私には、田沢湖の水質を改善する方法はわからないけど、まだ知らない人たちにこの事実を伝えることはできるのではないか。田沢湖のクニマスのことなど、知らない人が殆どだと思うのです。

なので、とにかく一人でも多くの人に知ってもらい、関心を持ってもらうために問題提起することなら私にもできると思い、発信することにしたのです。

正直、宮古島の写真はスマホなのでブログで発信しても、もっと綺麗な写真はネット上に溢れているので、今までブログで発信しようと考えたこともなかったのですが、秋田でクニマスのことを知り、これは、どうしても発信したい、と思わずにはいられませんでした。これだけ科学が進歩し発達しているのだから、クニマスを田沢湖に戻す道はきっとあるはず、と信じています。

館内のビデオで田沢湖のクニマス漁の漁師の子孫の方が、誰もがクニマスは絶滅したと信じて疑わず、それでも「クニマスの生存を信じている」と嘲笑覚悟で仰りながら70年後の発見を知ることなく亡くなられた、というその息子さんの映像を見て涙が零れたことは自分でも驚きでした。どれだけ悲しく、無念で残念だったかと思うと、生きているうちにクニマスの生存を知らせてあげたかった、と遠く離れた大阪から来た旅行者の私でさえ悲しみで涙が出て、その方の無念を晴らす為にもクニマスを田沢湖に返してあげたい、真剣に思いました。(←上手く伝わらないと思うので、機会があれば、是非「クニマス未来館」のビデオを見てください。)

最後に、クニマス館の職員の方(多分館長さんと思う)が、私に直々に説明くださったのは、大阪からの旅行者だと受付の人に聞いたからだと知って、尚更思いは強くなりました。こういうことが、旅の醍醐味だな、と改めて感動した出来事でした。遠い大阪の旅行者にクニマスの事を伝える為に、わざわざ説明に出向く、知らないことを教えてもらったら、人に伝えたくなるじゃありませんか。こういう経験をすると、やっぱり旅はやめられないし、小さいようで日本は広いな、と実感します。また違う日本のどこかでちがう感動を体験できることが楽しみでしかありません。








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